不動産物件の家賃は、経年によりどうしても下げざるを得なくなることが多いです。建物自体も劣化していきますし、周辺に新築の建物ができると、そちらに入居者の関心が向かうため、集客力を高めるために価格で差別化をするしかなくなるからです。
しかし、値下げにも限界があるもの。そこで家賃を上げるためのリノベーションとして、どのようなことをすれば良いのか、またどの程度上げることができるのかをお伝えします。
1.家賃が上がるリノベーションのポイント
まず家賃が上がるリノベーションのポイントとは、設備を最新のものにすることです。特に劣化が起こりやすい水廻りのお風呂やキッチンなどを最新のものに替えれば、新築と同程度の設備となり、新築物件に負けないデザイン性や機能性を持たせることができます。部屋の内装も床を張り替えたり、壁紙を替えたりすることで、新築物件と同様のものにすることができます。外観も全体の変更はできませんが、屋根や壁の色を新しく塗り換えることでフレッシュな雰囲気を出すことも可能です。
さらに最新の物件によく導入されているような、モニター付きインターホンといった防犯設備、宅配ボックスなどの便利な設備を導入すれば、新築物件に負けないバリューを物件に持たせることが可能になります。
2.付近の新築相場に近い家賃を設定
リノベーションを行うと、どの程度の家賃を設定できるのでしょうか。それは、同面積の新築物件と比較して1割程度安い価格です。外観や内装のリノベーション行ったとしても、建物の躯体自体は大幅に変更することはできないので、新築物件に比べるとリノベーション物件の家賃はどうしても低くなります。また物件情報を探すときは、築年数で区切って検索する人も多いので、築年数が古いというだけで選択肢から外されてしまうこともあります。
それでも新築物件と同程度の設備を持っていれば、新築物件と同じぐらいきれいで、かつお得に住めるというアピールポイントが生まれます。そのため十分な集客力は確保できるのです。
3.設備を付けることで家賃を上げる
また便利な設備や機能を付けることで家賃をアップして、最終亭な家賃を新築物件と同程度にすることもできます。そのために有効なので、高速インターネット回線の導入です。高速インターネット回線は建物全体ごと契約すれば、個別契約するよりもかなり安く導入することが可能です。ネット回線があることをアピールして、仮に4,000円ほど家賃を上乗せしたとします。
しかし実際には個別の部屋のネット利用料は2,000円程度なので、家賃を上げて最終的な収益性をアップできるのです。
その時代時代に応じた利便性の高い設備を導入することで、新築物件に負けない家賃を設定していきましょう。