不動産物件のリノベーションを行うときには、間取り変更を検討する人も多いでしょう。間取りは時代の流行とともに変わることが多く、20年前に人気だった間取りが、今も人気があるとは言えなくなっています。また、壁や柱の位置を大幅に変更すると、どうしても費用がかかってくるので間取りの変更は慎重に検討するべきです。
ここでは間取り変更を行うときに、見ておくべきポイントを3つ紹介していきます。
1.流行の間取りとは
間取りにこだわることが多いのは、部屋数がある程度必要なファミリー向け物件です。
例えば最近流行の間取りとは、20条を超えるLDKなど、一つの広々と部屋を確保し、そこに家族が集まるような間取りです。キッチンもいわゆる台所を作るのではなく、アイランドキッチンなどリビングから連続した空間に設置し、キッチンからリビングを見渡せるような開放感のある間取りが好まれるようになってきます。そういった流行の間取りを取り入れなければ、間取りを変更する意味はないと言えます。
2.費用対効果を第一に考える
間取り変更するためには、かなりの費用がかかってしまいます。60~70平方メートル以上あるようなファミリー向け物件の間取りを変更するだけでも、200~300万円単位の出費は覚悟しなければいけません。
それだけの費用をかけて間取りを変える意味は何でしょうか。価値を上げた後に売却して利益を得るのか、それとも家賃をアップするために間取りを変えるのか、その目的に合わせて間取り変更の是非を検討しましょう。
例えば賃貸物件の場合は間取りを変えても必ずしも大幅に家賃を値上げできるわけではありません。壁紙などのリフォームに留めておき、間取りは変えずに家賃をアップさせる対策を取り入れたほうが良い時もあります。
3.コロナ禍で流行の変化も
また2020年に端を発した新型コロナウイルスの流行により、人々に求められる間取りも徐々に変わってきています。例えば今一番求められているのが、テレワーク用の仕事に適した仕事部屋のある家です。
仕事用に、静かで周囲の影響を受けない個室がある物件が、テレワークの普及により今後はさらに求められていくかもしれません。
3LDK2LDKのような開放感のある間取りより、個室の数重視で仕事部屋が夫婦それぞれに与えられる物件の間取りが、好まれていく可能性があります。
そういった時節の流行を取り入れて、最適なリノベーションプランの設定と、間取りの変更を検討するようにしましょう。