不動産物件を購入する目的は、基本的には家賃収入を得ること、という方が多いでしょう。
しかし、リノベーションに自信がある方は、中古マンションを格安で購入してリノベーションを施し、最新のマンションに負けないものにした後に新築マンションより安い価格で再販して利益を目指すという方もいます。
この方法は不動産で利益を出すためには適している方法なのでしょうか。その意味を探ってみましょう。
1.リノベーションをいかに効率良く行うのかがポイント
不動産のリノベーションを行った後の売却を行うということは、基本的にはすぐに収益をあげることが目的です。そのため、費用対効果を重点において対策を検討しなければいけません。物件をいかに安く仕入れるか、そしてリノベーションも安価で無駄なく行うかがポイントとなってきます。
リノベーションもむやみやたらに行えば売却値をアップできるわけではありません。
本当に居住者にとって意味があるリノベーション方法を選び、コストパフォーマンス重視でリノベーションを行っていかなければいけません。
例えばコロナ後の社会でも、ファミリー向け物件として売り出すのであれば、仕事部屋や書斎があり、テレワークしやすい環境がある物件が求められる可能性もあります。高速インターネット回線が使いやすかったり、防音設備に優れているといった時節を捉えた物件にするためのリノベーションを、いかに施していくかが高く売却するためのポイントとなってきそうです。
2.売り出すタイミングにも注意
またリノベーション物件は、売りだすタイミングにも注意しなければいけません。同じマンション内に他に競合物件があればどうしても価格などの条件を比較されてしまうため、値下げ競争が起こることもあります。
一定の収益性を狙うのであれば、元値が安く値段の上積みがそれほど期待できないワンルーム物件よりも、ファミリー向け物件のリノベーションの方が、効率的です。そこで、物件を売り出すタイミングは、ファミリー向け物件の需要が高まる年度の切り替わりを狙った方が、秋から冬に売り出すよりも注目されやすいです。
少しでも高く売ろうと思うのであれば、強豪の存在やタイミングなども注意しなければいけません。
3.効果的なリノベーションが行える物件を選ぶ
またマンションは、その物件でもリノベーションができるわけではありません。建物の設備や構造により、可能なリノベーションと不可能なリノベーションがあります。
それはマンションの管理規約で決められていたり、配管など設備面の都合でリノベーションをすると他の部屋に悪影響を及ぼすことがあるからです。
物件を購入する時も単純に価格が安いからという理由で購入するのではなく、そのマンション内で、これまでリノベーション物件の販売実績があるのかなど、過去の実績を確認してから物件を購入するようにしましょう。
リノベーションの販売に成功したマンションならば、ある程度の販売価格を見込みやすいです。