マンション物件のリノベーションを行うときに、リノベーション対象として選ぶ人が多いのが、キッチンやお風呂などの水回りです。これらの設備は腐食や老朽化などの劣化が起こりやすく、定期的な交換が必要だからです。また、汚れやすいだけに新しいものに取り替えると新品であると、アピールしやすくなっています。
そんな水回りのリノベーションで注意するポイント三つを、ここではお伝えしていきます。
1.バストイレ別へのリノベーションは効果的だが費用は高い
水回り関係のリノベーションで最も多く行われるのが、ユニットバスからバストイレ別物件へのリノベーションです。
部屋探しをする人が部屋に求める条件の一つに、「バストイレであること」という希望は、物件情報サイトなどでも常に上位にランクしているだけに、バストイレ別物件することは集客対策としては非常に効果的だと言えます。
ただし、ユニットバスをバストイレ別にするためには広いスペースが必要になりますし、大規模なリノベーションが行う必要があります。
費用感も最低でも50万円、一般的には100万円ほどは見込んでおく必要があるために、費用対効果としては必ずしも優れているとは言えない側面があります。
それでも集客に困っている部屋でしたら、少しでも稼働率を高めるために、にユニットバスをバストイレ別にするというのはひとつの有効な対策となるのは間違いありません。
リノベーション費用と、費用回収にかかる時間を想定し、リノベーションしたほうが良いのか、それとも家賃を下げて集客するのが良いのかを決めましょう。
2.洗濯機置場の室内への変更は有効
次に多く行われる水回りのリノベーションが、室外から室内への洗濯機置場への変更です。こちらは水道を引く必要がありますが、その他は洗濯機置場の台の設置程度なので、それほど費用がかかるわけではありません。
室内洗濯機置き場がないと、天候の悪い時や冬の洗濯が大変不便であり、室内洗濯機置場にリノベーションすることは、集客対策として費用対効果が良いと言えます。
3.居住スペースを削減することになるので、狭さを感じさせない工夫を
一方水回り関係をリノベーションする時に気をつけなければいけないのが、室内の居住スペースが減るということです。ユニットバスはコンパクトな場所にお風呂、洗面台、トイレをまとめられるメリットがあるので、かつてよく導入されていました。
しかし、ユニットバスからバストイレ別変更する場合、新しく区切られたスペースが1つ必要になるので、居住スペースがどうしても削られてしまいます。
室内に洗濯機置き場を導入する場合も、やはり洗濯機を置くスペースが必要なので、居住用スペースが小さくなってしまいます。
あえてお風呂を設置せず、場所を取らないシャワールームに変えるという選択肢もあります。そうすれば省スペース化を図れます。
リノベーションを行う時には、入居率を高めることそして最終的なキャッシュフローを生み出さなくては意味がありません。むやみにコストをかけたリノベーションをするのではなく、費用対効果を厳密に計算しながら有効な施策を選んでいくようにしましょう。