無垢フローリングは素朴で自然な風合いが魅力であり、憧れている方も多いのではないでしょうか。一方、日常生活でありがちな傷や汚れがついてしまうと大変、というメンテナンス面を心配している方も少なくないでしょう。今回は無垢材の特徴や無垢フローリングのメンテナンス方法を解説します。
■無垢材とは
まず、無垢材とは木から切り出してつくった自然な状態のままの材料のことをいいます。色や木目、香りなど天然木の良さがそのまま感じられ、木が持つあたかかみや調湿作用などさまざまなメリットがあります。自然素材なので材質に多少のばらつきがあることもしばしば見られます。一般的によく用いられる複合フローリングと比べ、価格が高めで施工に手間と時間がかかる傾向にあります。
■無垢フローリングのメンテナンス方法
具体的なメンテナンスの方法をご紹介します。
・基本は乾拭き
普段のお手入れは他のフローリングと同様に、掃除機をかけたりモップやほうきでほこりを取り除けば大丈夫です。無垢材は水に弱いため、雑巾で床を拭く時は乾拭きしましょう。1カ月~3カ月に1回程度、しっかりと絞った雑巾で水拭きすると、汚れが落ち綺麗な状態が長持ちします。飲み物などをこぼした時も、無垢材に染み込まないようにすぐに拭き取りましょう。
・専用洗剤を使用する
汚れが目立つ場合は、専用洗剤を使って汚れを落とすこともできます。無垢材は非常にデリケートな自然素材なので、強力な薬品や洗剤を使うことでかえって表面を傷めてしまうことがあります。フローリング用でも無垢材に使用できるか事前にしっかりと確認することが重要です。
・ワックスを塗る
無垢フローリングをより長持ちさせるために、半年~1年に1回はワックスを塗り直すのもおすすめです。乾燥した状態が続くとひび割れが発生したり、傷がつきやすくなってしまいます。ワックスを塗ることで撥水による汚れ防止の効果もあり、表面も美しく蘇るでしょう。
無垢フローリングのやさしい質感や木目の美しさは、とても魅力的なものです。他のフローリングに比べ、多少メンテナンスの手間はかかるかもしれませんが、適切な方法を知っていればそれほど難しいことではないと感じるのではないでしょうか。無垢材は使い込むほどに味わいが増し、年数を重ねていくことで表情が変わるため、経年変化を楽しめる素材です。家族とともに変化していく無垢フローリングを、リノベーションの機に取り入れてみてはいかがでしょうか。