「リノベーションをしたい」と思ってはいるものの、仮住まいや生活環境が変わることを考えるとなかなか踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。実際に「家に住みながらリノベーションができたら」と望む声も少なくありません。今回は、住みながらのリノベーションが可能か、工事を行う場合の注意点も合わせて解説します。
■住みながらリノベーションはできる?
新築と比べると比較的工事期間が短いリノベーションなら、住みながらでも可能な気がしてしまいますが、結論的には「部分的なリノベーションならできる」ということになります。例えば、キッチン設備の交換や寝室の壁紙の張り替えなど、限られたスペースで行う工事であれば、住みながらでもリノベーションは十分可能です。工事内容によっては数日かかることも多いため、キッチンならテイクアウトや外食、浴室なら入浴施設の利用など、事前に想定しておくともスムーズに対応できますね。小規模な工事は住みながら行うことができますが、間取りの変更や水回り全体の改修など大規模なリノベーションは、生活への影響も大きく仮住まいなどを用意したほうが良いでしょう。
■住みながらリノベーションを行う場合の注意点
住みながらリノベーションを行うことは可能ですが、気をつけたい注意点があります。リノベーションを検討する際に、念頭に置いておきましょう。
・工事の音やホコリ
たとえ小規模なリノベーションであっても、工事作業中の音の発生は避けられないでしょう。慣れていない方は、より音が大きく不快なものに感じるかもしれません。在宅時間が長い方は、大きなストレスになることも考えられます。近隣への配慮が必要なこともあるでしょう。また、古いものを新しいものに替えるリノベーションでは、どうしてもホコリの発生が多くなってしまうので、健康面での不安や、洗濯など生活への影響も否定できません。
・頻繁な人の出入り
住みながらリノベーションを行うということは、施工業者の方が家の中を頻繁に出入りすることになります。もちろん、リノベーションを行っていない空間で日常生活を送っていればいいのですが、「なんとなく落ち着かない」「気を張ってしまい疲れる」という声も聞かれます。
住みながらリノベーションができれば仮住まいの心配などもないのですが、上記のような注意点があることも把握しておきましょう。施工業者に相談する際に、おおよその工事期間を聞いておくといいですね。家族の大切な行事のある時期は避ける、季節に応じて必要な対策をする、といった対応もしやすくなります。リノベーションをスムーズに行うためにも、家族でじっくり話し合い検討しましょう。