リノベーションを検討している方はたくさんいらっしゃると思いますが、家族構成や年代によって、生活スタイルや住まいに求めるものは異なるのではないでしょうか。リノベーションの魅力は、自分たちの暮らしに合った形が実現できることです。家族が快適に過ごせる住まいづくりを行うために、リノベーションのポイントを家族構成や年代別に見ていきましょう。

■若者世代・夫婦二人

結婚を機にマイホームの購入やリノベーションを考える方も多いと思います。二人の好みやこだわりを詰め込んだリノベーションができるため、満足度も高くなるでしょう。好きなものを飾ったり、趣味スペースを設けるなど、夫婦二人が楽しめる空間をつくるのもいいですね。今後家族が増える可能性も考えて、フレキシブルに対応できる間取りにしておくと良いでしょう。

■子育てファミリー

マイホームの購入を検討する時期として最も多いのが、子どもの誕生後や進学前ではないでしょうか。住まいに求めるものも、機能性や実用性が優先されるでしょう。家事や育児に忙しい時期なので、生活動線や家事動線を確認し、効率よく動ける間取りにすることが大切です。家族みんながくつろげる広々とした空間を家の中心に設けると、自然と家族が顔を会わせることが増えコミュニケーションも取りやすくなります。家族構成の変化や子どもの成長とともに物も増えやすいので、収納スペースはしっかり確保しておきましょう。子どもが大きくなると個室が必要になることもあります。建具や間仕切りを活用して、空間をフレキシブルに使えるようにしておくのも良い方法です。

■シニア世代・夫婦二人

子どもの独立や定年をきっかけに家のリノベーションを考える方もいらっしゃるでしょう。子ども部屋を趣味スペースや書斎に変えて、ゆっくりと自分の時間を楽しむのも素敵ですね。年齢を重ねると、心身機能の低下により体への負担が増すことも考えられます。室内の段差はできるだけ解消し、必要な場所には手すりを設置しておくと安心です。規模が大きくなりますが、室内の温度差を軽減できるように、壁や天井などに断熱工事をするのもおすすめです。視力が弱くなることも念頭に置いて、照明器具を増やしたり足元灯を設置するのも有効といえるでしょう。

家族構成や年代によって住まいに求めるものが違っていても、家族が笑顔で過ごせる空間を望む気持ちは変わらないと思います。自分たちに合った理想の暮らしを、ぜひリノベーションで実現してください。