家族構成や生活スタイルの変化、家の老朽化や耐震性の問題など、リノベーションを考える理由はさまざまです。工事の規模によっては多くの費用がかかることもあり、リノベーションはそう何度もあることではないでしょう。そのため、後になって「やっておけばよかった」と悔やむことも少なくありません。
今回は「やっておけばよかった」との声が多い事例についてご紹介します。

■収納スペースについて

日常生活の中でよく使う場所だけに、不満が気になりやすいのが「収納」についてです。
最も多いのは「収納スペースを増やせばよかった」という意見です。家族構成の変化や子どもの成長に伴って、物が増え収納スペースが足りないと感じている方も多いようです。
収納家具などを用いて収納スペースを設けることもできますが、ウォークインクローゼットのようにリノベーションの際に間取りに組み込んでしまえば、より有効にスペースを使うことができるでしょう。
さらに「収納したい場所に収納スペースがない」という声も多く聞かれます。どんなに広い収納スペースがあっても、使い勝手が悪ければ利用頻度は少ないかもしれません。生活動線を考え、必要な場所に必要な収納スペースを設けることが大切です。

■冷暖房について

「部屋を仕切っていた壁を取り広い空間をつくりたい」「天井を撤去しリビングを吹抜けにしたい」など、リノベーションで開放感のある大空間をつくりたいと思っている方は多いのではないでしょうか。広々とした空間はとても魅力的ですが、冷暖房の効きが悪くなる可能性は否定できません。
そのため、冷暖房機器の追加や床暖房の導入など暑さ寒さ対策をしておけばよかったと後悔することもあるようです。

■窓について

間取りや設備に目が行きがちですが、窓の性能は日々進化しているため、高性能なサッシやガラスに交換すると住まいの快適性はぐっと良くなります。断熱性能はもちろん、防犯面や防音効果を期待して窓のリノベーションを行う方もたくさんいらっしゃいます。
工事によっては数日かかることもあり、ほかのリノベーションと合わせて行えばよかったという意見も少なくありません。

先述のように、リノベーションを行う理由はさまざまだと思いますが、少しでも暮らしやすくより快適性を求めていることに違いはないと思います。
「やっておけばよかった」と後悔しないためにも、いま不満に感じていることや困っていることをじっくり考え、慎重にリノベーション計画を立てましょう。