リノベーションを考える理由はさまざまだと思いますが、毎日行う家事は不満や困りごとが多いポイントだと思います。リノベーションで家事がはかどり、少しでも負担が減らせるなら嬉しいですよね。
今回は、「家事がはかどる」リノベーションの工夫をご紹介します。

■家事動線を考えた間取り

「動線」は人の動きを線で表したもので、「家事動線」は料理や洗濯などの家事をするための動線です。例えば、洗濯が終わったあと干す場所までの移動が大変、食事の用意をしながらお風呂の準備をしたいけどキッチンと浴室が離れている、というようなもどかしさを感じたことはありませんか。
家事動線を整理するだけで、驚くほど家事がはかどるようになります。無駄な動きが減れば、体への負担も軽減できるでしょう。
家事をすることの多い水まわりをまとめる間取りがおすすめですが、家族構成や家族それぞれの動きも考慮した間取りが理想です。

■家事効率がアップするキッチン

家事をする時間が長くなりがちなキッチンを見直すと、家事効率がぐっとアップします。
子どもを見守ったり、家族とのコミュニケーションが取りやすい対面式のキッチンがおすすめです。
アイランド型キッチンにすると、くるりと回遊でき家族が一緒に作業しても狭くなりません。調理、配膳、片付けなどもスムーズに行えるでしょう。リビングからキッチンが見えやすくなるため、隣にパントリーを設けて収納スペースを確保するのもいいですね。玄関からパントリーへの動線をつくっておくと、買い物から帰ってそのまま収納できるためより使いやすくなります。
洗面室や浴室への動線がスムーズだと、家事の同時進行もできさらに家事効率がアップするでしょう。

■家事室（ユーティリティ）を設ける

家事と一言で言っても、その内容はさまざまです。家事室（ユーティリティ）として専用のスペースを設けることで、集中して作業がしやすくなるでしょう。作業を中断しても家事室の中ならそのままにしておけますし、急な来客があって慌てて片付けるといった心配もありません。
生活スタイルに合わせて、フレキシブルに使えるスペースを確保しておくと便利です。

日々の生活の中で欠かせない家事の効率を上げることで、時間にも心にも余裕が持てるようになるのではないでしょうか。
リノベーションを行う際は、生活スタイルや家事動線、家族の動線を考えることが大切です。家事がはかどるお家は、家族の笑顔があふれるお家となるでしょう。